ドッグフード!ゲインズパックンの評価
今回は、ドッグフード「ゲインズパックン」について解説していきたいと思います。
ゲインズパックンは、「愛犬元気」「銀のさら」も販売している大手企業のユニ・チャームが扱っている商品です。
店頭で見かけることが少ないドッグフードですが、ネットショップでは取扱いも多いのが特徴です。
このゲインズパックンは半生フードとなっており、添加物等が気になっている人も多いと思います。
そこで、今回は成分表を解析し、柴犬に適したドッグフードかどうかを評価していきます。
ドッグフード!ゲインズパックンの概要
ドッグフード「ゲインズパックン」は半生タイプのドッグフードとなっています。
半生タイプのドッグフードは水分量が多いため、噛む力が弱い愛犬でも簡単に食べることができます。
柴犬の噛む力は比較的強い方ですが、年を取ると噛む力も衰えてくるので半生タイプのほうが食べやすいともいえます。
また、ゲインズパックンは小分け袋となっており、飼い主からすると使いやすくなっています。
とくに、ドッグフード自体に色と味がつけられており、犬の食いつきを増すための工夫が施されています。
主にフレーバーとしては2種類用意されており「ビーフ、ササミ、緑黄色野菜、小魚」と「ビーフ、緑黄色野菜、小魚、チーズ」です。
特に、年齢や犬種別のラインナップは用意されていませんが、愛犬の食欲によって味を変えることもできるようになっています。
ドッグフード!ケインズパックンの特徴
ケインズパックンに使用されている原材料は、しっかりと検査がされてから調理に入るようになっています。
ここは評価ができるところなのですが、ただ検査が必要である素材を使っているところに少し疑問点が残ります。
要するに新鮮な生肉などをベースにしていれば、新鮮なので検査の必要はありません。
一見すると良い感じにも聞こえますが、そこに少し不安材料が残るところになります。
テーマとしては「犬の健康」をテーマにしています。
ここについてはもちろん賛成できる人の方が多いと思います。
ドッグフード!ケインズパックンの原材料
種類がたくさんあるのですが「ビーフ・緑黄色野菜・小魚・チーズ入り」というものを例にしています。
穀類(パン粉、トウモロコシ、小麦粉)、肉類(チキンミール、チキンエキス、ビーフミール、ポークミール)、糖類(ブドウ糖果糖液糖、オリゴ糖)、豆類(脱脂大豆、おからパウダー)、動物性油脂、ビール酵母、ハーブ、野菜類(ニンジンパウダー、カボチャパウダー、ホウレンソウパウダー)、魚介類(乾燥小魚)、チーズパウダー、プロピレングリコール、グリセリン、乳化剤、ミネラル類(カルシウム、塩素、銅、鉄、ヨウ素、ナトリウム、リン、亜鉛)、保存料(ソルビン酸K)、pH調整剤(リンゴ酸、クエン酸)、着色料(二酸化チタン、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、コリン、パントテン酸)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス)
気になる素材を赤文字にしています。
ケインズパックンは添加物と着色料について
前述したように、ゲインズパックンは半生フードで、味や見た目にも工夫が凝らされているドッグフードです。
しかし、そこには人口添加物や着色料などが使用されていることも忘れてはいけません。
半生タイプのドッグフードは、水分量を多く含有しているため腐りやすいのです。そのため、保存料として「ソルビン酸K」を使うことで消費期限を延ばしています。
もちろん、保存料は用量さえ守っていれば問題ありませんが、愛犬にとって健康的とは言い難いでしょう。
また、食いつきを増すために「黄色4号、赤色106号」などといった着色料も使用されています。
これらの人工着色料は人間でも避けることが多くなっており、愛犬にとっても健康には有用ではないでしょう。
つまり、食いつきや保存期間のために多くの添加物や着色料が使用されていることには評価はできません。
ただ添加物については、限りなく害がないものとされているので、ここは飼い主さんの評価になると思います。
ケインズパックンの原材料肉類の素材について
ゲインズパックンの原材料をみたときに、人口添加物や着色料以外にも気になるポイントが多くあります。
それは「肉類、穀類、動物性油脂」などという文字です。
まず、この肉類という表記ですが「肉類(チキンミール、ビーフミール、ササミパウダー等)となっており、原材料が明確ではありません。
とくにチキンミールやビーフミールと言われる食材は、どこの部位をどれだけ使っているのかがわからない上に、鮮度も判別できません。
一番気をつけたいのが、ミールを製造する際の添加物です。
とくに、ミールは多くの部位を使用しているために防腐剤を使っている可能性が高いといえます。
最終的にドッグフードの材料としてミールが使われる場合、原材料には製造過程で使ったものを記載する必要がないので、詳細もわかりません。
ケインズパックンの穀類の素材について
また、穀類という表記もマイナスポイントです。
穀類(トウモロコシ、小麦粉等)とありますが、これを使うことがマイナスポイントではなくて、これをベースにしていることがマイナスポイントと言えます。
原材料を見ると分かると思いますが、一番上の左がベースとなる素材になることがほとんどです。
表示を見る限り、穀類がベースとなっている事が分かりますので、ここは愛犬(柴犬)にどうかとも思います。
消化の悪いものをベースにすること自体、悪いことでもありませんが、でも犬の気持ちからすると、肉をベースにしてあげる方が良いと思います。
動物性油脂もアレルゲンの原因となるといわれている上に、あまり原料としても製造過程が不透明なために避けたいものでもあります。
したがって、ゲインズパックンの原材料は少々マイナスポイントが多いともいえます。
ケインズパックンの成分
ケインズパックンの成分です。
- タンパク質20.0%以上
- 脂質7.0%以上
- 粗繊維3.0%以下
- 粗灰分9.0%以下
- 水分30.0%以下
- エネルギー約290kcal/100gあたり
ゲインズパックンの取扱店
ゲインズパックンは、アマゾンや楽天市場でも購入することが可能な商品です。
アマゾンは転売目的などでネット上では販売されている価格が幅広いので注意して購入する必要がありそうです。
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ドッグフード!ゲインズパックンの総合評価
ドッグフード「ゲインズパックン」の成分や特徴についてみてきました。
半生タイプのドッグフードで食欲を増すために、着色料などを使用しているペットフードでしたが、柴犬にもオススメできるでしょうか?
答えは「添加物やミール(チキン、ビーフミール)が使われているためオススメできない」といえるでしょう。
半生タイプということで保存を目的としてソルビン酸カリウムが使われています。
このソルビン酸カリウムは、別の物質と結びつくことで発がん性があらわれてしまう懸念がある物質です。
また、食欲をそそるために着色料も多く使われています。その着色料の多くが人工着色料であり、人間にとってもあまりよくないものです。
さらに、半生タイプのフードは柴犬にとって柔らかすぎるという点も指摘できるでしょう。
普段から食べるドッグフードが柔らかいと噛む力も退化してしまうため、年をとっている場合を除いて、柴犬には適しているとはいえないでしょう。
そして、なによりも懸念されるのが「チキンミールとビーフミール」の使用です。
このミールとは、牛や鶏など原材料になる動物のさまざまな部位を精製したもののことです。
したがって、どの部位がどれくらい使われているかが明瞭ではありません。
なによりもチキンミールをつくる段階で防腐剤や多くの添加物を使用していても、それを原材料に特記する必要がないという点です。
そのため、ミールと呼ばれる肉類は良質なペットフードほど使うことを避けています。
使っている場合でも、割り合いや製造する際の副産物までしっかりと記載されていれば大丈夫です。
ただし、今回のケインズパックンの場合はそれがないために非常にマイナスポイントになっているといえます。
これらの理由から「ケインズパックン」は市販の中では良質かもしれませんが、総合的に柴犬におすすめなの?と問われると、そうとは言い切れないフードだと思います。
あくまでも総合としての評価です。
もし国産のドッグフードで良質なものを求めているのであれば、下記のフードが参考になると思います。